先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り “うごく七夕”〜陸前高田へ 1

先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り

僕らが未来へ残していける風景を考え、学ぶ。明日へつなぐ僕らの襷。明日がもっと好きになる。アシタスキ。日本の祭りや文化,人々を動画や写真,文章で紹介していきます。

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“うごく七夕”〜陸前高田へ 1

[日時]2013/8/7
[場所]岩手県陸前高田市和野地区
[祭り]うごく七夕

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陸前高田までは、つくばから約10時間。
途中休憩を何度もはさんだものの、とても遠かった。


今回の旅の目的は陸前高田の うごく七夕 まつりに参加することだ。


僕宣也と、ユースのマギーと立川くん、そして今回参加する6人の学生と朝8:30、つくばを出発した。
何度となく通った東北の道だが陸前高田は南三陸よりさらに北。岩手県だ。

いつも見えてくるとほっとする風景も今日は通過点でしかない。
道のりは長いが祭りが待っているワクワクが車を滞りなく進ませる。


陸前高田の街は今はまっさらだ。沿岸地域は津波被害で大きな損害を受け、今はがれきも片付き造成地区がずっと続いているように見える。
僕らがついたのは夕方だったが夜になれば漆黒の世界となるのだろう。

南三陸より広い分、夜の闇は深い。


僕らはまず陸前高田のカメラマン、大友さんと合流した。
大友さんは活発な人で、つくばにも何度も足を運んでいるようだ。筑波大生とも面識がある。
僕は初めての面会となる。
しかし祭り前夜、大友さんはなかなか捕まらない。
何カ所か回って、最後にたどり着いた氷上神社で待ち合わせる。



氷上神社の一の鳥居の前にはもうすでに山車が置いてあって、上では地元の小学生、中学生が笛をふき、太鼓をたたいている。

仕切っているのは地元のおっちゃんだろうか。

   もうちょっとゆっくりー!もう一回いくぞー!

明日の祭りに備え最終調整に入っている。
子供達が何とも楽しそうに太鼓をたたいている姿はとても印象的だった。


明日はお祭りだ。


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祭りの朝は早い。

4:00起床、4:30集合、5:00作業開始だ。

4:30に祭り事務局長及川さんのおうちへ。
及川さんはソフトテニスの愛好家で、多くの大会で好成績をおさめているらしい。
陸前高田はソフトテニスがさかんな土地なのだ。

軽トラで会館へと向かう。

東北での荷台移動のコツはおしりをなるべく浮かせておくこと。
地面がごつごつしているため振動でたたかれるととても痛い。

朝の準備は山車の飾り付けだ。
昨日初めて見た時は想像もつかなかったが会館の中にあるたくさんの飾りがすべて山車に装着される。
色鮮やかに染められた紙飾りやちょうちん、星、花飾りなどとても艶やかになっていく。

飾り作りは1ヶ月以上毎日会館に集まって行っている。
地区の人が集まって作り上げ、みんなで演奏し街をひきまわす。
同じ方向へ向かう。まつりの真髄だ。


出発は8:00。出発に合わせて集合だった外部からの学生やメンバーも集まってきた。
チームカラーはオレンジ。
橙色の半纏、シャツ、帽子、スタイルは決まっていないがみな同じ色をまとい山車にたかる。

氷上神社の宮司によるお祓いが行われる。
お囃子がはじまり山車は動きだした。

祭りがはじまる。

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氷川神社を出てから地区を回っていく。
太鼓と笛の音が鳴り響き、地元のおじいちゃんおばあちゃんが軒先に出てきて手を振っている。
祭りを楽しみに笑顔で待っている人達の存在をとても嬉しく思う。
山車をひく手にも自然と力が入って、みなにこやかに手を振る。
素敵な風景だ。

このうごく七夕まつりは、まだ60年程の歴史しかないようだ。

現在では陸前高田の高田町のうごく七夕、気仙町のけんか七夕の二種類が旧暦の七夕である8/7に行われるがもともと元祖はけんか七夕だった。
気仙町でおそらく江戸時代にはじまったけんか七夕は七夕同士をぶつけあい双方から綱を引き、優越を決める。
七夕の構造もけんかが行われるためにかなりがっしりしているようだ。
そのけんか七夕をもとに高田町でも七夕に山車がひかれるようになった。
こちらはうごく七夕として高田の街を彩る。

うごく七夕は構造こそけんか七夕より華奢な作りだが飾り付けは各地区工夫をこらし艶やかで美しい。
ライトアップされる夜の姿はとても幻想的であるという。

夜が楽しみだ。

今では流失してしまっているが高田町の元中心の市街地に12の地区の山車が集まってくる。
高い建物がなくなった街中では山車の存在はどこにいてもわかる。

普段見ることのない高田の街のまつりの姿だ。

各地区が囃子を奏で、街を色づけている。


囃子手の子供達も本当に楽しそうだ。

素晴らしいまつりの風景がリアルタイムに進行していた。



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