先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り 鼓舞 おがつ秋の芸祭

先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り

僕らが未来へ残していける風景を考え、学ぶ。明日へつなぐ僕らの襷。明日がもっと好きになる。アシタスキ。日本の祭りや文化,人々を動画や写真,文章で紹介していきます。

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雄勝のきずな、鼓舞4

どこまでも爽やかな朝だ。

どこまでも突き抜ける空。コバルトブルーにゆれる海。


僕らはひとつのページをめくった。

2011年3月11日に生まれた山車が、その日をきっかけに出会った雄勝という場所に降り立った。


雄勝の人達も全然知らなかった。
この場所にも来る事もなかったかも知れない。

お祭りのキーワードでつながった場所。



一生、参加します。
祭りは、そういうこと。



茨城へ向かっている。しげきさんも笑顔だ。

 きずな。

この言葉を嫌いな人もいる。
簡単に使いすぎる人もいる。

だけど、僕と、雄勝と、しげきさんと。

お祭りのためにつながったもの。
一生かけたいと思った覚悟。それが きずな なんだとしたら。


僕は大好きだ。そんな人達とそんな場が。



つくばではしげきさんの里、小田不動尊のお参りを大獅子保存会の方々がしていた。

小田の里の小さな不動尊。

P8280120.jpg


行灯が丘の上の不動尊まで並ぶ。
ひとつひとつ行灯に火を入れ、お囃子を鳴らしながら階段を上る。

P8280117.jpg


幻想的な風景だ。

里にある風景。

里にある人の営み。



きずな。



週末、僕らは出発する。

鼓舞という大きな一歩のために。










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  1. 2013/09/14(土) 00:07:11|
  2. 鼓舞 おがつ秋の芸祭
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雄勝のきずな、鼓舞3

僕らは常磐道を北へ向かう。

ユニックには僕の山車が乗っている。紛れもなく、僕が作った。


バックミラー越しに写る、縦に積み上がった山車。異様な姿だが、僕の大事な作品だ。
ドライバーはしげきさん。
ダッシュボードには、スルメとコーヒー。
いつもの遠征のスタイル。


と。


エンジンが止まった。

 ん!何かが、おかしい!

サイドミラーに写り込む、白煙。
室内にも侵入して来た。

惰性でインターを目指そうと思ったが、大事をとって停止。


僕らは高速道路に放り出された。

灼熱の道路上。
ミサイルのように走り来る車たち。

僕らは山車を積んだ壊れたユニックとともにいた。


 どうしましょうね、、、


発煙筒に火をつけ、しげきさんは色んなところへ電話している。


物語はいつもドラマティックに進む。



何とか助けが到着し、事なきを得た。

エンジンはダメかも知れない、が山車は運ぶしかない。

運良く、代わりのユニックが見つかった。

[UNSET] (1)


貸してくれたのは、しげきさんがユニックを購入したところ。

 これなら大丈夫ですよ、ただこれから名義変更するんで、ちょっとお待ちを。


人の縁と幸運が重なっていた。



山車は、雄勝へ向いている。



僕らはもう一度走り始める、ユニックは快調だ。

山車も心配ない。

 
 一気に行くゼ!


まだ、土浦。

僕らと、僕らの山車は、鼓舞へ向かっている。


雄勝の祭りの、新たな一ページを共に刻みたい。

僕の山車が静かに目覚め始めていた。


pm 10:30。

たなこ屋商店街に到着。

一見だけ灯りがともっている。そこが洸洋、神楽師の上山さんのお店。


山車は無事届けられた。僕らはクタクタだ。

今夜は早々に寝て、次の日の朝山車は下ろすことにする。


しげきさんの長距離運転をねぎらい、上山さんが用意していてくれたビールと心づくしの料理。

美味しくてたまらなかった。


今夜は明神に泊まる。

しげきさんも僕も、泥のように眠った。



朝。上山さんが迎えに来る。
太陽がさんさんと照りつける、暑くなりそうな日だ。

山車は無事雄勝へ降り立った。

P8280113.jpg


雄勝のまつりの小さな一ページへ。

しげきさんは雄勝のおみやげを選んでいた。

P8280105.jpg


祭りは、ついに週末だ!
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  1. 2013/09/11(水) 00:38:03|
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雄勝のきずな、鼓舞2

物語はいつもドラマティックだ。

朝7:30。僕は前日の長野武井神社の祭礼から4:00に出発し帰って来ていた。
約束は8:00だ。
ユニックが家に迎えに来る。

白銀神社の神輿のときと同じ、しげきさんのあのユニック。

しげきさんは小田の大獅子保存会、獅友会の副会長で僕の兄貴分だ。
祭りがご縁で出会った。
今回も祭りのことなら、としげきさんにお願いした。

 オイッス!

しげきさんは庭師。小柄な体で高い木の上でも身軽に動き回る。
赤銅色に焼けた肌に真っ白なワイシャツ。
襟元には三ツ星に一文字の渡辺星の家紋という粋な出で立ちだ。

何度目かのしげきさんとの冒険に胸が高鳴る。


山車の置き場にはマギーがいた。
先日のまつりつくばでしげきさんには会っている。
まつりでつながるご縁だ。


ここで一つ目のハプニング。
山車が大きすぎる。

平のユニックにそのまま入る予定だったが山車の幅が大きく、入らない。
のでしげきさんは考え、縦に積むことにした。

山車が縦になっているのを見るのは初めてだった。

DSC02406 のコピー


自分で作ったものだが、思ったよりしっかりしている。
2年半の月日が流れ、この山車は文字通り立ち上がったのだった。


 いってらっしゃい!


僕らは山車を積み、出発する。
今日も雄勝には待っててくれる人がいる。


この山車がまたたくさんの人に笑顔と感動を与えられますように。

雄勝でまたお祭りがある。とっても素敵なことだ。


仮設商店街の店子屋オープン祭、店子屋一周年。
白銀神社例大祭。
そして鼓舞。

僕らは雄勝の祭りの風景になりたくて、少しずつ少しづつ縁を深めてきた。


また特別な一ページ。

あの日から、2年半。



僕らは順調に走っていた。
今週末は、お祭りだ!

お祭りの力。芸能の力。
それを信じて、実行する先輩がいる。
僕も学びたい。僕も知りたい。
じいさんが人生かけて追い求めたお祭りの意味を。











  1. 2013/09/06(金) 11:46:50|
  2. 鼓舞 おがつ秋の芸祭
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雄勝のきずな、鼓舞1

お祭りとはなんだろう。
いつも考えていたこと、けれど改めて言葉にはしなかったこと。

P8280109.jpg


「鼓舞」は、震災後初めて生まれた「お祭り」だ。

味噌作胴囃子愛好連
伊達の黒船太鼓
雄勝法印神楽

の3つの芸能の団体が主催している。


発起人は、雄勝法印神楽の神楽師であり店子屋洸洋のおやじ、上山さんだ。

 お祭りってさあ!

上山さんと飲んでいたとき聞かせてもらった。
非常に印象的な言葉だった、僕はお祭りの本来の姿に触れた気がした。

 「お祭りってさあ、今回の震災のように何か大きな出来事があってその後の鎮魂の意味とか、ばらばらになった心をもう一度一つにする意味とか、そうやって始まるものなんだと思う。
 今回の震災で雄勝で生まれるお祭り、それが鼓舞なんだ。ここにある芸能の力でどれだけの人が帰って来てくれるか。雄勝をもう一度思い出してくれるか。
 芸能は人のよりどころでなくちゃいけない。いつもそばにあるものなんだよ。 
 だから、お祭りやるんだ。」

今回のお祭りは、意味が違う。

雄勝の町と人の営みの中で生まれて来た新たな息吹なんだ。



今回の鼓舞で、僕の山車が登場した。
なんて嬉しいことなんだろう。
地元の芸能「だけ」で行われたはずのお祭りに、僕らが参加させてもらった。
スペシャルゲストとしてだが、同じ舞台に立つことが出来たのだ。

上山さんは言う。

「雄勝には神輿はあったけど山車はなかった。雄勝の祭りの新たな一ページには山車がふさわしいんじゃないかな」

俺の山車は奇しくも2011年3月11日に完成した。
朝5時。前の日徹夜で仲間と山車を完成させたのを覚えている。


完成して仲間と刻んだ。
なつかしい。こんなものが残っていた。

P9050121.jpg


差し替えた欄干の柱だ。


山車が完成して、仲間達と山車の上に飛び乗って、そのまま空を見た。
夜明けだった。

そんな思い出がある。
家へ帰って、もう一度山車を見に来た。
14時46分。
大地震が起きた。

3月13日に予定されていたお祭りは中止になり、山車はお蔵入りとなった。


そう考えると、ずっと眠っていたこの山車は鼓舞のためにずっと力を蓄えていたような気がする。
この山車はあれだけのエネルギーで産み出されたにも関わらず邪険にされ、陽の目を見ることはなかった。

あれから2年と半年が経った。やっと!やっと!

思い描く最高の舞台へ。俺の山車は出発する。


いつものしげきさんのトラックに乗って・・・・
いざ、雄勝へと!
  1. 2013/09/05(木) 22:47:21|
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今やれる精一杯を、大切な場所へ。

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