先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り [神奈川県小田原市]大稲荷神社例大祭 

先駆村/明日襷-asitaski-/日本の祭り

僕らが未来へ残していける風景を考え、学ぶ。明日へつなぐ僕らの襷。明日がもっと好きになる。アシタスキ。日本の祭りや文化,人々を動画や写真,文章で紹介していきます。

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小田原のご縁 4

2日目の朝。

この日もいい天気でした。
神輿は昼から。僕はひとり朝早く起きて三浦半島へと向かっています。


僕は三浦海岸の駅につき、バス停を見ました。
バスはしばらく来ないようなので、駅そばを食べます。

コロッケそばひとつ。


1年に何回かしか来ない三浦。
いつも僕の中の風景は青空です。駅前で変わらずサザエを売っていて、反対側では小さな野菜の直売所。

目の前に広がる三浦の海岸を眺めながらバスは走っていきました。


三浦霊園前。そこからお墓までは15分ほどの道のりです。
どうせ早めについたので僕はゆっくり歩いていきました。
ゴールデンウイーク、快晴の朝。

小さな土手にはまだつつじがきれいに咲いています。
おじいちゃんと遊ぶ小さな子供。しゃぼん玉。
お天道様は少し強めに照りつけ、額に少し汗を浮かばせながら霊園の坂を上がっていきました。

まだ兄貴や姉ちゃんは到着していない様子。
僕は一息ついて良く手入れされた庭園のベンチに座って池をぼんやり眺めていました。
眠くて二三度舟を漕いだ頃、電話が鳴ります。

 ついたよー、どこー?

兄貴達が到着したようです。


黒塗りのマジェスタ。車屋の兄貴はいつも違う車に乗っています。

 よう!

兄弟と、伯母さんと、姪っ子、甥っ子。こんな時にしか揃わない互いに忙しい家族ですが、みな笑顔で再会しました。

親父の墓からは相模湾がきれいに見えました。
高台からの見晴らし。
永遠の晶
と刻んであります。


僕は線香をあげ、手を合わせて目をつむりました。
たくさんの情景や感情が浮かんできますが、言葉に変わる前に僕は目を開けました。

5年。

長いようで、短い。
様々なことがありました。何かが変わったようで何も変わらない。

今日は親父の命日です。



小田原へ戻ると、今日もたくさんの仲間と待ち合わせしています。
初めての人もいれば、久々の人達も。
しかし人が少ないので早く来てくれと電話がかかってきていたので、自己紹介もままならず。

とりあえず、行きます!

と神酒所まで走ります。
こんな慌ただしいハプニングも祭りならでは。
こんなことさえ楽しみながら今日も祭りが始まります。


僕らが参加している祭りは「大稲荷神社例大祭」です。
ゴールデンウイークは小田原は祭り一色になります。
5月2日、3日と北条五代祭りといって早雲から五代続く北条家を偲ぶお祭りで、小田原城から甲冑隊や忍者のパレードも出る盛大な催しです。

ホームページに様子があります→http://www.scn-net.ne.jp/~ms81999/godaimaturi.html

そして4日、5日は松原神社、大稲荷神社、山王神社、居神神社、下府中神社の五つの神社の例大祭を合わせたものです。

僕らがいるのは大稲荷神社氏子町会の四区。地元の方には「だいなり様」と呼ばれ親しまれています。

お昼頃になると駅前に行って松原神社の町会神輿とも顔合わせします。
僕らは四区の半纏ですが松原神社の町会は浴衣で担いでいるところも多い。

応援に来ていた妹と。

[UNSET] (2)



漁師町の神輿には独特の文化が残っており、木遣りを唄いながら走って担ぐ姿や他の神輿と合体する姿は勇壮です。

また松原神社では「飛神杯」(神輿が走ることを飛ぶ、と言うようです)神輿のタイムトライアルがあります。
面白いですね!

こちらも→http://www.en-phots.net/P120504.html


昼間の駅前での顔合わせが終わると僕らは大稲荷神社へと神輿を担いで向かいます。
途中走ったり、他町会と合体したりしながら

えいっさー、こりゃっさー

と声を張り上げていました。


だいなり様の古い階段に全町会の神輿が並びます。古い桜の木の下で宮入りの時を待つぼくら。
この時の緊張感はなんとも言えません。

[UNSET] (1)


前の町会の5区の宮入りが始まります。


宮入りのとき。
三本、木遣りを奉納します。
神輿に乗った神様を返す時です。

僕らも気を引き締めます。

三本目、最後の木遣りは歌詞が決まっています。

そーりゃんえー 十で当地のよーえー 大稲荷様だぞ よいとなー

それを聞いた後僕らは社の階段まで走ります。
ぴたっと止まった後子供が神輿にのり、木戸を開けて中から御札を取り出し、神主へと渡します。
その間 えっさ ほいさ と力の限り叫ぶ。

きっちりと宮入りが完了しました。


少し休んでから、各町会へと帰っていきます。

ひとつ、嬉しいことがありました。
神酒所前。

どっこい、やろうよ!

 どっこいどっこい どっこいそりゃ

の掛け声が始まると、前から僕を呼ぶ声が。

 甚句、唄ってよ。

甚句を2曲唄わせてもらい、全行程渡御が終了しました。

小田原、神輿で繋がるご縁。


その夜もたくさんのありがとうを伝えることが出来ました。

また来年の神輿へ向けご縁を大切にしていきたいと思います。


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  1. 2013/08/22(木) 15:27:27|
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小田原のご縁 3

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小田原のお神輿は「小田原流」という独特な神輿の担ぎ方をします。

木遣り唄を唄う、走る、合体する。

独特でアグレッシブな神輿なんです。


僕の同級生も、木遣りの唄い手。


木遣り唄は短い唄ですが唄い手は神輿の前に出て高らかに唄い上げ、担ぎ手は唄に合わせて掛け声をかけます。

歌詞にはたくさん種類がありますが、そのひとつを紹介。(カッコ内は掛け声です)


おいっさー こりゃっさー

そーりゃんえー (はっ)

私ゃ小田原よー (そらよっとこせーのー)

そーりゃ 荒波育ちぞ よーいとなー


こんな感じです!

この後神輿がご祝儀をもらった各家に突っ込んでいき、威勢良く盛り上げます。


今日初めて担いだし青年達は神輿の重さや威勢のよさ、熱い雰囲気に圧倒されています。


神輿が来るのをとっても素敵な笑顔でまっているおじいちゃん、おばあちゃん。
子供を連れたお母さん、お父さん。


 俺、唄う!

そういって前に行く地元の青年。
お世話になっているからと慌てて出てくるその姿がとても印象的。

 おっきくなったのねえ、ありがとうね!

少し恥ずかしげに笑顔で返す青年の姿は、紛れもなく小田原四区が育んできたあたたかな1ページでした。


お世話になった近所のおばちゃんおじちゃんにかっこいい姿を見せたい。

そんないじらしさはとても純粋で爽やかなものでした。
小田原という町の大人達が子供達をあたたかくあたたかく育てていったのでしょう。



神輿が歩いていくたび増えていく笑顔の交流がひとつひとつ町の魅力を紐解いていくのでした。



渡御は夜まで続きます。ちょうちんには灯りがともり小田原の駅前を神輿が走り、興奮は最高潮です。

肩の痛さやのどの枯れ、そんなことも忘れえいさ、こりゃさと声を張り上げます。



最初は少し恥ずかしがっていた新入りの子達もいつしか一体となって大きな声を上げている。

お神輿の力ですね!

重いものを若い人からおじいちゃんまで一生懸命担ぎ上げ、町を回る。

だんだん声が出なくなってくれば仲間が替わってくれる。
だんだん神輿が下がってくればえいっと棒を持ち上げる。
すぐ横の人と交わす会話。
きついな、もうちょいだ。無言のウインク。


同じ半纏を背負い、同じ神輿をともに担ぐ素敵な仲間達。

そこで生まれる生の心の交流はまっさらでまっつぐ。



その空間にいる仲間としてあたたかく受け入れてくれた素敵な人達が僕は大好きで、また必ず担ぎたい。

そんなお神輿が小田原にありました。

僕の宝物の1つです。

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その夜は地元の青年と、俺の同級生と一緒にスナック ファンファン に行きました。

いかにも、という昭和テイストなスナックで、イケイケのママさん姉妹がふたりでやっています。

6坪ほどの空間は壁も天井も真っ赤なベロア張りで、外にはローマを思わせる大理石風の彫刻、重厚な扉。

地元の青年がよっぱらってママさん妹と 大都会 をデュエットしていました 笑


華やかではないけれど、なんとも言えない人情あふれる空間。


閉店までさんざん飲んだあげく、2日目のお祭りへと続いていきます。



  1. 2013/05/23(木) 17:59:47|
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小田原のご縁 2

小田原四区町会神輿の下田さんは、書道の先生です。

僕らは下田さんの教室に上がらせて頂き、ビールを飲んでいました。


下田さんが神輿を担ぐ人にくれるプレゼント。

IMG00352.jpg


譽 ほまれ、と書いてあります。

冠は輿を表しており、みんなで一つのものを持ち上げる、という形をした字だそうです。
まさに神輿にぴったり!
前回来たときは

祷 いのり という字でした。
僕はそれをいまでも大切にしていて、彫刻し、塗料を塗ってお祭りの時つけさせて頂いています。
下田さんにそれを見せると、とても喜んでくれました。


 かっこいいなあ、こうやって使ってくれるなんて本当に嬉しいよ!


下田さんが喜んでくれて、僕も大事にしてきた甲斐がありました。
ひとつのものを大事にすることはとても素敵なことですよね。




少し時間があったので、小田原をお散歩しようとして、神輿の前を通りかかると、会長の小野さんにつかまって、

 着替えて、景気付けすっぞー!

ということでさっさと着替えて小野さんとビールを飲むことになりました 笑



さっきの子供がボールを抱えて つまんないなー と甘えてきます。

一緒に来た若い二人に遊ばせ、半纏を来て地元の子供と遊ぶ姿はもう祭りの一員です。


そんな風景が好き。


お昼が近づき、そろそろ神輿も上がります。

3年ぶりの小田原神輿。とてもワクワクしてしまう祭りの前。今日は最高にいい天気です。
  1. 2013/05/14(火) 20:01:55|
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小田原のご縁 小田原大稲荷神社祭礼

ゴールデンウイーク後半。

最高の天気でした。
朝7:00。
面白い縁で、前の日であったばかりの18歳の少年二人を連れ、つくばを出発しました。


若い二人に理由なんていらないみたい。


  面白そうですね!


それで決まってしまいます。


窓を空けると吹き抜ける風があまりに気持ちよく、
これから小田原へ行って何年ぶりかに会う仲間達とともに神輿を担ぐ興奮があまりに爽やかで嬉しくって!





僕が小田原のお神輿を一番最初に担いだのは2010年。
隣に住んでいた大学時代の仲良しの同級生が呼んでくれました。



彼が神輿をやっているなんて最初は全然知らなくって、信じられなかったけど、ただ単純に一緒に神輿が担ぎたくってあのとき僕も小田原へ行ったのでした。



あのときも確かとてもいい天気で、優しく地元の人が受け入れてくれて。
小田原がすぐ好きになったのを覚えています。
まだ同年代の祭り野郎たち。


あれからどうなったかなあ。


故郷へ帰るようなそんな気持ちが僕に生まれてきます。



この日は早く出たのが幸いで、お昼前には到着しました。
まだお神輿の準備をしているところでした。

[UNSET]


日陰で休んでいるおじいちゃん達。その周りでせかせか動きながら楽しそうにおしゃべりしているおばちゃん達。
ボールを投げ合って遊ぶ小さな子供、そして車あぶねーよー!と叱る日焼けしたおじちゃん・・・



お祭りの雰囲気です。


たくさんの世代が当たり前に一体となって神輿を囲む風景。
今回も最高のお祭りになるな、という予感。


 おはようございます!以前お世話になった藤原(あのときはまだ藤原でした 笑)です!
 今年もよろしくお願いします!


 おー!藤原君!久しぶり!元気だったー?今年もよろしくね!


会長さんも、一緒に担いだおっちゃん達も、同世代の子達もみんな僕のことを覚えててくれました。


嬉しかったなー!


とっても温かい場所。
これがお祭りなんです。


同級生の可児君(キャ二イ)とも合流して、とりあえずビール。

18歳の少年達、久保君(くぼちゃん)と大橋君(てっぺー)もちょっと緊張していましたが、お祭りの一員となっていきます。
  1. 2013/05/10(金) 14:20:04|
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